唯一20代だった生徒さんも30になり、レドンダではますます皆さん大人っぽくフラメンコを楽しんでおられます。
一般的に「フラメンコは情熱的で激しい踊り」というイメージがありますね。
確かにそれはそうですね。
でも他の踊りと違って、フラメンコの激しさってカラダがものすごく動くとかアクロバット的なことをするとかってことではないんです。
私の中では、激しさは「衝動」のような捉え方です。
嬉しい、悲しい、頭にくるーーーー!とかの様々な感情で私たちって生きてますよね。
例えば、喜び。この感情って、悲しみを知っている喜びとただただ弾け飛ぶ喜びでは、なんというか色が違ってきます。
日本庭園にたまにある「ししおどし」。みずが溜まると傾いてカコーンと音がします。人によってはその音がうるさいと捉える人もいますが、日本人の心には、この音で静けさを感じるというわびさびがあります。
話しが壮大になってきてすみません。
若い時には感じられなかったことが年を重ねると繊細に感じられるようになりますよね。これって大人になればなるほどの特権なんです。だからフラメンコの音楽を聴いて感動する方は人生の経験を積んだ方が多いのだと思います。レドンダのクラスは30代、40代、50代、60代の方がいらっしゃいますが40代以上の方が多いですね。
フラメンコは唄を聴いて心が感動してそれを自分の方法で表現していく。ためるところがあるから爆発がある、静のなかの動、が私は好きです。だからフラメンコはダンスというくくりではなく、芸術的なんだと思います。
フラメンコの音楽や雰囲気が好き、だけど自分でやるもんじゃないなぁ、と思う方もいると思います。気持ちはわかります。
フラメンコだけでなく、自分の好きなことを楽しむ時間を持つことって、始めた時点から新しい何かが始まります。ワクワクしますよね。生徒さんが月2回レッスンにこられてその積み重ねで、いつのまにかステージで生の唄とギターでフラメンコを踊っている、その姿を見れたときに本当に感動しています。
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